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#3【インタビュー】日本の高校からオランダのIBインターへ。卒業生LANA先生が語るリアルな体験記

【続き】 ④エッセイの書き方は国によって違う

エッセイ
エッセイ

「エッセイを書く」という作業は、今まで日本の教育でほとんどやってこなかったので、ずーっといまいち核が掴めずにいました。


実は、国によってエッセイの文化って全然違うんです。 (私の経験に基づく、考察ですが、、、)IBでは、フランス的な「哲学的深掘り」や「問いの解体」に加えて、アメリカ的な「明快な構成」「簡潔で力強い主張」も求められたりします。つまり、IBのエッセイって「両方できるやつが最強」っていう構造になっているんですよね。だからこそ、IBのエッセイはまるで「国際エッセイ格闘技」(笑)。 どの国のスタイルをベースにしていても、みんなちょっとずつ慣れない要素にぶち当たります。たとえば「アメリカ人が意外とIBのエッセイで点数を取れない」なんて言われるのも、IBで求められるのが一貫した主張(アメリカ式)よりも「多角的な視点の比較・評価」だから。フランス式だと「哲学は得意だけど要点がぼやける」、日本式だと「丁寧だけど問いに切り込まない」といった風に、どの文化にも弱点があります。


さらにややこしいのは、教科によってもエッセイの書き方(流派)が全く違うということです。 最初はこの「クセの強さ」に本当に混乱させられました。



IBのエッセイは「コマンドターム」が与えられるので、その言葉によってエッセイの構成・形が変わる様な仕組みになっています。これは、どの科目でも変わらないのですが、エッセイのフォーカスする観点は科目のより少しずつ異なります。


  • 歴史(History):事実と評価を組み合わせて、複数の視点から「問いにどうアプローチするか」をがっつり論じる。論拠のバランスと批判的視点が命。(例:「スターリンの台頭は不可避だったか?」に対して構造的要因と個人の行動を比較する、など)

  • ToK(Theory of Knowledge):哲学エッセイの申し子。問いを分解し、「知識とは?真実とは?」とメタ視点で攻める。

  • English, SSST etc(文学):言葉と構造を解剖して、「作者はなぜそう書いたか?読者はどう受け取るか?」という文学的読みを展開する。

  • ESS, Geography(環境システム):データと理論、そして現実世界のつながりを重視。現実性のある提案と評価力がカギ。 など


ですが、このトレーニングのおかげでどの分析の形にも、臆せず分析ができるようになりました。


これらを全部IB式で「問いを掘って・視点を比べて・評価して・結論で統合!」ってやらなきゃいけない。 日本のテストのように「暗記をすればいい」という真似できる方法が見つからず、本当に手探りで自分のやり方を探していくのに必死でした。なので自分で試行錯誤して、内省、内面をしっかり自分で理解して分析できたことがこのIB生活を生き抜くとこができた鍵の一つなのではないかと思います。

先生たちは私が書いた拙い文学分析のエッセイに対して、何度も何度も真正面から向き合い、練習とテストを繰り返し、役に立つフィードバックをたくさんくれました。そのおかげで、私の『分析力』と『記述力』はファイナル前のギリギリの時期(2〜3月頃)に爆発的にブーストされたのだと思います。

そんな風に、山のようなアサインメント(課題)や各教科のIA(内部評価)に追われながら、気づけばAICSでの生活は、2年目の春―つまり、IBDPの集大成である「Final Exam(最終試験)」のシーズンへと突入していきました。


試験の数ヶ月前になると、学校全体の空気感がガラリと変わります。テスト前は復習メインになっていたので、皆来なくなったり、、、

はたまた、大学のセレクションテストと被ってさらなる勉強に追われていたり、、、


それまであんなに賑やかでフレンドリーだったラウンジや廊下からも少しずつ笑い声が減り、誰もが目に見えないプレッシャーと戦っているような、ピリピリとした緊張感、ファイナルが近づいている、という現実がいやでも直面せざるを得ない状況で自分の中でも、体にも目に見えてストレスが溜まっているのがわかりました。


それでも、このIB生活を何とか過ごすことができたのは、オランダ生活の中で会うことができ縁、人たちのおかげだと思います。

私は正直、社交的な場で注目を浴びるのは得意ではないのですが、このオランダという新しい環境の中で、出会え、一生の友達を作ることはできました。

時には、一緒に図書館で勉強したり、一緒に遊んでリフレッシュしたり、嬉しい時、悲しい時は一緒に居て、お互いの不安を共有できたからこそ、なんとかその暗闇を抜け出すことができたのだと思います。


⑤IBで学べたこと

IBは私に色々なことを教えてくれました。その中でも自分が一番学べてよかったと思えることをお伝え下いと思います。

世間では、よくIBに対するネガティブな意見も散見されますが(もちろんそれも意見なので否定するわけではない)、しかし、私にとっては成長のカギになる学べたことが必ずあると思います。当初、何も知らない、夢だけを見ていた私に現実と成長する力を教えてくれました。

私が中学生の頃『多角的な視点』という概念に対して、『多様性をもって物事も見る、色々な視点から見る』これは、文字通り見たら合っている様に見えますが、実際は物事を判断する上で自分の知識は浅いことに気づきました。実際は論理的な思考を持って物事を判断する力が欠けていたのだと今では思います。


このスキルは必ず、この先、仕事でも、私生活でも自分のアドバンテージとなるものになると思いますし、より「多角的な視点を持つ」ということは、物事の理解に対して、より一層深いステップが踏める様になれます。日本だけでなく、世界にはIB以外にももちろん色々な教育環境があります。この国際的な時代の中で、その中で自分のタイプに合わせて、海外の教育も選択肢の中に入れることができると何か新しい気づきがえられるのかなと思いました。


次回はいよいよ卒業。海外インターならではの青春と、その先に見えたものとは。 ******************************💡 お知らせ:Dream Eduaid について【中高留学】個別相談&サポート受付中!

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✍️この記事を書いた先生
LANA先生(オランダ在住)
  • 日本の高校からオランダのインターナショナルスクール(AICS)へ進学
  • IB Diploma Programme卒業
  • Dream Eduaidで海外留学中・国内IB校の学習サポートを担当

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